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2020年1月20日 (月)

shinzeiの晴耕雨読日誌(2506)”真”の日本の敵になるのかイスラムは?

 

 『イスラム2・0 SNSが変えた1400年の宗教観  飯山陽 河出新書013 出版年月日2019年11月30日』

 

 皆さんおはようございますshinzeiです

 

 中国では去年の頭に「イスラムを中国化する」という政策を発表しました。これは5年計画で要するに“中国化した”言い換えれば“中国に迷惑をかけない”ようにイスラムを“改良”する事業だそうです。人間主義でなんでも人の力でなんとかなる、と思い込んでいる中国らしい政策です。

 

 しかし、これは失敗することは明らかでしょう。なぜなら、宗教というのはそんな小手先の人間業では変えられないからです。それどころか、中国は2035年には世界一の宗教人口を抱えると確実に予測されているイスラムに恨まれる可能性すらありますし、中国もそれを抑えきれるかどうか(私は外国人ですが)心配になります。

 

 また、中国がアホみたいに進めている一帯一路政策も、却ってイスラムテロリストにとって活動しやすい環境を提供しかねないという、危険な予測もあります。

 

 一方日本はといえば、日本人女性と結婚したイスラム教徒(そうするとこのイスラム教徒は日本国籍を手に入れられます)が、世界的に有利な日本のパスポートを得て(この国のパスポートは一部の国を除いてノービザで世界中の国々に出入国できます)この結果イスラム過激派の人員が日本国籍を取った場合、日本がイスラムテロの発信源になってしまう可能性すら出てきました。ましてや日本はイスラム圏を含む国々の移民を実質認めましたから、この可能性や、日本人とこれらの移民(特にイスラム系)との軋轢が心配されています。

 

 現に、先んじて移民を認め、イスラム圏から多くの移民を受け入れた欧州では、その移民が大問題とかしています。まず、彼らはイスラムという強力なアイディンティティーを持っているため、その国に溶け込まず、テロをはじめとする犯罪や国費乱費の原因になっています。

 

 また、イスラム教徒にとって最終目的というのは「この地球をイスラム化する」というものですし、決して西洋とあわないイスラムの考え方は、欧州中で軋轢を生み、昨今の欧州各国での極右政党の台頭の原因にもなっています。

 

 そして、インターネットなどの発達は、それまで一部のイスラム知識層だけに実質独占されていたイスラムの知識を一般イスラム教徒にまで拡散させました。また、イスラム教を突き詰めれば、イスラム国などの思想、つまり先ほど行った世界のイスラム化に繋がってしまいます。

 

 さらに悪いことに、イスラム圏は多産ですから、移民した国でのイスラム教増加は止まらず、それだけ世界のイスラム化は進むだろうと予測されています。これは日本も他山の石ではないでしょう。

 

 このような環境下で、私たちはどうすればいいか?といえば、この本の最後の章に対策が書かれていますが、要するに“酸いも甘いも嚙み分ける”イスラム理解が必要なことは確かなようです。また、日本では絶望的に少ないアラビア語やイスラム研究者、ここではイスラムにシンパシーを感じない、客観的にイスラム世界を把握できる人材が必要でしょう。

 

 とにかく日本及び日本人はイスラムのことをまったくと言っていいくらい無知です。これでは将来おそらく宗教上の相違から(絶対一神教のイスラムと違い、日本は寛容な多神教国家です)軋轢は避けられないでしょう。私はイスラム教徒が日本人を「こいつらは多神教徒で罰当たりな奴らだから殺してもいい」と思う時代が来ることを恐れています。現にその兆候は世界中で起きているイスラムテロリストの日本人に対する行動を見れば明らかに現れています。

 

 では、shinzeiでした

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コメント

基本的にご意見には同感ですが、1つだけ指摘したいことがあります。

それは、「イスラーム圏は多産」というのは正確ではありません。例えばイランの直近(2015年)のデーターでは1.69で、日本の1.44とほぼ同程度で相当な少子化が進行中。下記サイトにイランと入力すれば出てきます。
https://ourworldindata.org/fertility-rate

「イスラム圏は多産」というよりは、国民の識字率、とりわけ女性の識字率のせいだとToddは述べています。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/33/trackback

細かいことを言うようですが、このことは重要なポイントだからと思うからです。イランはペルシャ文明の後継者にして近代化が進んだ国と理解しています。今の政権は「中国の文革時代」をイメージすれば良いかと個人的には感じています。

これは他の国でも同様で、手持ちのデーターは少し古いですが第三世界、及びアジア太平洋地域だけですが、前者では出生率と識字率は逆相関で-073だとか。探せばもっと良いデーターが出るはずですが、とりあえず。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3530/trackback
http://www.accu.or.jp/shikiji/overview/ov03j.htm

拝啓Hiroshi様
そうですか。では、この本の著者の先生は調べていないか、そうでなければ昔のデータで本を書いていたことがわかりました。
確かにトッド氏はイスラム圏の識字率に注目なさっています。しかし逆に指摘申し上げたいのですが、Hiroshi様が出されているのはイランという、イスラム圏の一部の国のデータではないでしょうか?聞けばイランはイスラム圏でも相当女性の進出が進んでいる国だと聞きます。それも出生率と関係があるのでは?と思います。取り敢えずは他の国のデータも知りたいです。
では、
shinzei拝

トルコの出生率は2.07(2015)で、識字率は95%(2015)です。 これも良い逆相関。

先に紹介したサイトに入力すれば、様々なイスラーム国のデーターが簡単に入手可能です。
なお日本の識字率は99%(直近の2002年)。
https://ourworldindata.org/literacy

ついでに述べれば、インドネシアの出生率は2.39(2015)で、識字率は95%(2015)で、これも良い逆相関。出生率は3以下がバスコントロールの進んだ国の目安とされているようです。
https://ourworldindata.org/literacy

ところで飯山陽さんは私も注目するイスラーム思想研究者ですが、最近はblogも更新されていないので、どうされているのかと思っていました。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4357/trackback

追伸:
インドネシアは世界最大のイスラーム国なので代表としては最適かと。

拝啓Hiroshi様
識字率と出産の相関関係を説いてソ連の崩壊や、やがて来るであろうアメリカや中国の没落を予測している、あるいは予測したトッド氏の説は、やはり当たっていますね。どこかでトッド氏がそんな予測、つまりイスラム圏の人口増加と識字率の関係を説いた文章を見た記憶があります。
このブログで紹介させていただいた本を書いている、ということは飯山氏は、単にブログを更新していないだけなのでしょう。しかし、どうもこの人の主張、つまりイスラム教徒は他山で、産みふやすことでその国を乗っ取るという彼女の危惧は、相当割り引いて聞かなくてはなりませんね・・・。
では、
shinzei拝

shinzeiさんのblogに触発されて今日はイスラーム専門家に対する「不満」を書いてみました。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6033/trackback

イスラーム専門家を自称する人の中には、非アラブ諸国を無視する人がいるように感じます。以前も「偶像禁止」について疑問を感じる解説をしていた、イスラーム専門家がいました。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3935/trackback
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5961/trackback

別に飯山陽さんのことではありません。 むしろ、彼女は比較的信頼している方。

拝啓Hiroshi様
人口比で考えればアラブ圏より東南アジアのイスラム圏であるインドネシアの方がはるかに人口が多いのですね。確かにアラブ圏だけを見て「イスラムはこうだ」というのは相当危険だと思います。
飯山陽氏は、イスラムを突き詰めればこうなる、ということを書いておられる貴重な研究者だと思います。ともすれば「イスラムは平和な宗教だ」「イスラムは寛容だ」という意見(確かにこういう側面もイスラムにはあるのですが・・・)が幅を利かせがちなこの研究界に、こういった「イスラムは危険なところがある」と言ってくださる方も必要でしょう。いや、日本だからこそ必要不可欠だと思います。
では、
shinzei拝

ちょっと気になり調べてみたところKAKENのデーターベースには1件もヒットしませんでした。研究をされていないのかどうかわかりませんが、仲間内からの評価は今のところ低いようです。 サイトのURLはこちら
https://nrid.nii.ac.jp/ja/index/

拝啓Hiroshi様、でよろしいのですよねえ?
わざわざのご指摘感謝します。
何も売れる、かどうかわかりませんが、本を書く人が学者としてやっているか?というのは確かに疑問でしょう。現にかつて批評した某若手社会学者(?)の例もありますし・・・。
では、
shinzei拝

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