« shinzeiの忌憚なく語りましょう(5)創価学会批判をする方々へのメッセージ | トップページ | shinzeiの晴耕雨読日誌(334)国際港湾都市神戸の基礎は俺が作ったんだ!文句あるかこの野郎!(BY平清盛) »

2011年3月 3日 (木)

shinzeiの晴耕雨読日誌(333)これは俺が発明したんだ!いいや俺だ(かくして永久に続く・・・)

 みなさんこんにちはshinzeiです。

 そう言えば『依存症の独り言』というブログ(http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2011/02/post-a965.html)

を拝見した時。黄色のガンダム。の様なものが中国にあると言う事を見て仰天しました。これは明らかに今や日本の〝文化〟となったガンダムの中国によるパクリだと思いました。この他にも数年前に大川興業の大川総裁のコラム(『VOW王国笑う広告』 宝島社 2003 166~169ページ参照)にもこの国の〝真似する方が労力が必要ではないのか?というパクリが出ています。

 これくらいならあまり深刻ではないのですが、兎に角中国と言う国は何から何までパクリがお得意らしく、日本やフランスの新幹線をパクッて複製品を作りそれを外国に売り込んだり、あるエコノミストの報告では様々な日本製の精密機械を分解して調べ上げそれと同じものを作って他の国に売り込んだり、甚だしくはロシアの軍事機密をパクッて戦闘機を〝複製〟したり、と枚挙にいとまがありません。これを防ぐためには一刻も早い国連による世界共通の特許のルール作りと、国際特許機構(仮称)の様な機関の設立が求められるでしょう。

 しかし考えてみれば我々は今の中国のパクリを責められる立場ではないと思います。日本もかつては欧米の製品をいわばパクッて世界に売りまくり今の地位を築いたのです。ですが逆に日本が最初に開発したものが外国にパクられたと言うものもあります。

 モノを開発する。これを発明と言いますが、今でこそこれは誰それの発明だというものでも実は先に発明した人がいたりする事が多くあります。例えば蒸気機関の発明者は?という質問をすれば大体の人はイギリスのワットだ。と答えるでしょう。しかし、最近の研究ではワットは元々別の人が見つけて、またその基礎を開発した人の蒸気機関をさらに改良して実用的な物を作ったにすぎないと言う事が分かっています。誰が発明したかということを法的に保障するのが特許ですが、実際には発明者をめぐって熾烈且つ陰湿な特許裁判が全世界で繰り広げられました。後述しますが、実はあの発明王エジソンも自分で発明したものも勿論ありますが、彼の腕は実際は発明よりも、他の開発者を蹴落とす特許法廷の法廷戦術に長けていたといわれています。

 そこで今日は、

 『誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語』志村幸雄 講談社ブルーバックスB-1525 2006

 を紹介したいと思います。この本には発明合戦に寄り栄光を得た人と涙をのんだ人のドロドロとした人間臭さが、その発明品の素晴らしさよりも書き込まれています。例えば一例をあげて今私たちの生活に欠かせなくなったパソコンをはじめとするコンピューターは、〝常識〟では1946年にアメリカで軍事用に開発されたENIACが最初だと言われて来ましたが、実際には同じ時期に民生用として開発されたABCマシーンと言うものが最初だとアメリカでは言われています。実際今のコンピューターの基本である1010101010・・・という二進法をABCマシーンは採用していて、ENIACは十進法を採用していることから考えてもABCマシーンの方が今のコンピューターの基礎となっている事は明白でしょう。このどちらがはじめか?という論争は1973年にABCマシーン側の勝訴でピリオドが打たれました。

 また、これも今の私たちにとっては無くてはならない交通手段となった飛行機もその発明者はライト兄弟だと今では言われていますが、彼らに発明者としての栄誉が下されるのは、1903年の初飛行以来45年かかりました。理由は、ライト兄弟の秘密主義が災いして、あまり彼らの発明が知られず、実際には同じく飛行機作りを志し失敗に終わっていたラングリーと言う人にその栄誉が下されていたからです。

 ここで〝発明王〟エジソンが登場しますが。彼は実にいろいろな物を発明し、日本でも彼の死に際し彼の発明品の一つである電球を消して黙とうしたという話が残っています。ここに彼の発明品を上げてみても、電球、映写機・・・などなど様々です。しかし彼の代表的な発明である電球を採っても実際は彼がやったことは電球を安く長持ちするように改良しただけだそうで(彼がこの時電球のフィラメントに京都の竹を使用した事は有名です)本当の発明者はイギリスの科学者ジョセフ・スワンと言う人だそうです。

 この発明者論争には、日本人も涙をのみました。明治の科学者高峰譲吉(あの胃薬で有名な人です)は、アドレナリンの発見をした人ですが、当時の西洋優位に押され、この栄光ある地位は今でも認められていません。また、日本人の研究風土、つまり新しい突飛な物を嫌う風土も日本人発明家を泣かせました。例えば現代において通信などに欠かすことのできない光ファイバーの理論は、実は日本人である西沢潤一氏が立てましたが日本では相手にされず、中国系アメリカ人のチャールズ・クーエン・カオ氏が更に理論化し、今では彼がこの理論の開発者になっています。

 また、日本側が先を越されたのに、日本人が開発者と信じ込まれているものもあります。それはソニーの開発したトランジスタラジオで、最初はアメリカのリージェンシー社が開発しました。ソニーがした事はそれを改良してさらに性能を上げた事で、実際には発明ではないのですが、これは日本の発明となっています。

 ここまで挙げると、実に様々な物について、今までの常識が覆されていますが、ここで必要となるのが特許権の概念で、日本でも福沢諭吉らによってその必要性が説かれ、今では特許庁がその役割を担っています。しかし、上記でも述べましたが、特許の基準と言うのは国際的な基準は無くその国でばらばらに運営しています。例えば特許裁判をとっても、日本は先に特許を取ったかで争われますが、アメリカではどっちが先に発明したかで争われます。また、先ほども述べたエジソンのように実は特許法廷によって発明家の地位を得たと言う人もいるように、決して裁判は公平に、真実を追求しているわけではありません。

 ここのところが、今起こっている中国のパクリにも繋がっているのしょうが、世界中でもかつてはパクリ天国だったのです(中には互いにその存在を知らないで同じものを開発したと言う事もありますが・・・)ですから上記で述べたように特許の国際ルールは勿論。軍事目的に使われる物の機密性を守る努力も必要だと思います。ましてや近くにそんなパクリ大国がある日本ではその必要性は嫌がうえでも増しているでしょう。

 shinzeiでした。

« shinzeiの忌憚なく語りましょう(5)創価学会批判をする方々へのメッセージ | トップページ | shinzeiの晴耕雨読日誌(334)国際港湾都市神戸の基礎は俺が作ったんだ!文句あるかこの野郎!(BY平清盛) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

shinzeiさん

はじめまして。
丁寧なコメント及びリンク、ありがとうございます。
さて、ジャンプの件ですが、URLがTBのURLになっています。

TB↓
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91171/50941936

エントリ(中国の笑い話 現代版)↓
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2011/02/post-a965.html

今後とも、よろしくお願いします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« shinzeiの忌憚なく語りましょう(5)創価学会批判をする方々へのメッセージ | トップページ | shinzeiの晴耕雨読日誌(334)国際港湾都市神戸の基礎は俺が作ったんだ!文句あるかこの野郎!(BY平清盛) »

無料ブログはココログ